AEAJ認定アロマセラピスト、ラベンダールーム主宰 日常のことを徒然なるままに書いています


by cardomon
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「待つ」ということ(元日本聾話学校長)安積先生講演会

日々の雑務に追われて記事を書くのが遅くなってしまったのですが、
11月下旬に地元の六校合同講演会に参加しました。

テーマ:「待つ」ということ ~「待てない時代」の只中で~
講師: 恵泉女学園中学高等学校長(元 日本聾話学校長)安積 力也先生

まず、初めに講演会の概要が書かれた冊子を頂いて
「聾話」って何だろう?と思いました。
「聾唖者」という言葉は知っているけれど、何がどう違うのかわかりませんでした。

講演が始まってすぐに先生から「聾話」について説明がありました。
「聾唖」は言わずと知れたことですが、
「聾話」は僅かに残された聴力を活かし、補聴器を使って聞き取り、お話ができること。

つまり、日本聾話学校というのは聾者が話す学校で、日本で1校しかないそうです。
因みに聾唖学校とは、聾者で話せない方々の学校だそうです。

先生によると。。。(以下抜粋しました)

言葉はどのようにして誕生するのか?
・聞くと聴く  (聴くは大切な他者がいないと「聴く力」は育たない。
・赤ちゃんの中で起こっていること  
 人間の言葉(母語)は愛の関係性
 言葉は大切な他者がいないと育たない。

先天性聴覚障害
・障害児を与えられた親の苦悩
  母子断絶の関係に陥り、子供に話しかけなくなる
→「聴く力」「言葉」が育たなくなる
・手をかけるVS心をかける   
 母子の関係の中で育ってくるのを待つもの:心と言葉
→母子断絶のために心と言葉が育たない

学校の取り組み
・母子関係の回復
  残存聴力の提示
  子供に内在する可愛さ、素晴らしさの提示
  母親に内在する「肯定的要素」を見出す

「待つ」親、「聴く」親へ
 母親の変貌 この子にこうさせねば →まずこの子を好きになろう
 子供の目線で待つ親に
 言葉は耳に届けるのではなく、心に届けるもの

「待つ」とは?
 子供の発達の力を信じること→「見えないもの」に目を注ぐこと
 子供を操ろうとしないこと  →「徹して聴く」者になること

最後に
 子供は自分が「された」ように「する」ようになる。
  「待てない」親や教師に育てられた子→「待てない子」に育つ
  「操る」親や教師に育てられた子→親や教師を「操る子」に育つ

 「待つ」親や教師に育てられた子は時代がどんなに暗転しても
 「信じて待てる」子に育つ。
 
 「恐れ」は対象の心を閉じさせる。「愛」は開かせる
 
 「この子を授かったのは、私のためだった」恵みの棘としての我が子


~エピソードとしてこんな話も聴かせていただきました。~
 幼稚部のお子さんが学校から帰宅する際に
付き添われていたお母様が下駄箱から靴を取って履きなさいと促した時に
お子さんは癇癪を起して靴を投げつけてしまったそうです。
またお母様は同様に靴を揃えて置くと再び癇癪を起す
・・・というのをしばらく繰り返していたそうです。
そこへ安積先生が間に入り、
「まずはお子さんがどうしたいのか聴いてあげて下さい」といい、
お母様は「ちゃんとお母さんはあなたの話を聴くから
あなたがどうしたいのかきちんと教えて」と言われたそうです。
なかなか真意が伝わらず、お子さんもお母様も疲労してしまったようですが、
結論から言うと、「お子さんは自分で靴を置いて履きたかったそうです」

日頃、当たり前のように言葉を話し、子供の話を聴く日常ですが、
今、こうして「聴く力」を得られたのは両親に愛情をかけて育ててもらえた
という証なんですね。
そして、素晴らしい方々との出会いがあったからこそ
今があるんだなと痛感しました。
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by cardomon | 2005-12-27 15:18 | セミナー参加